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giftedschoolの日記

発達障害や教育に関する記事を書きます

応用行動分析学②

 今回は前回に引き続き、応用行動分析学について書かせていただきます。

 

 応用行動分析学は、自閉症の子どもたちへの早期治療のために研究開発されてきました。1987年、UCLAカリフォルニア州立大学ロスアンゼルス校)のロバース博士の研究チームは、2-3歳時の自閉症幼児19名に対して、ABAの手法を用いた療育を週40時間実施。その結果、19名中、9名(47%)が知的に正常域(IQ80以上)に達し、付き添いなしで小学校一年次を修了することができました。残り10人のうち、8人は軽度の遅れのある子のクラスに、2人が重度の遅れのある子のクラスに入りました。

 

 この結果によって、自閉症の子どもたちへの対応として意味があることが証明されました。しかし、短期間での療育では結果が出ないことも明らかになっています。あくまでも長い目で指導をしていって改善をかけていくことが大切になります。

 自閉症の子どもたちでの研究が進んでいますが、自閉症の子どもたちだけに効果があるわけではありません。社会生活に問題がある子どもたちに行うことによって、改善が見込まれます。現在の日本では、発達障がいの子どもたちを対象に行われているケースが非常に多いです。しかし、障がいのあるかないかには限らず、それぞれの子どもたちに問題の行動はありますし、発達障がいだからといって、行動のすべてが問題があるわけではありません。だからこそ、その子どもたちにとってどのような面で困難があるのかを一つ一つ分析をしていく必要があります。

 

 問題の行動を減らすためには、まずは原因を探ることです。原因は対象の個人だけにあるわけではなく、個人のスキルアップと環境側の配慮の2面あります。そのため、指導の中ではスキルアップはもちろんなのですが、環境に対してどのようなアプローチをしていくかが大切になります。問題行動を減らすためには、問題行動の原因を様々な角度から分析をして把握することです。そしてその仮説を元に対応策を試していきます。効果がある対応策に自信をもって繰り返し実施することです。これらを常に意識することによって問題行動を減らしていきます。

 

 問題行動を考えるときには必ず知識が必要になります。子どもに関わる仕事に就く人たちは常に学ぶ姿勢を持たないと改善することが出来ません。だからこそ、毎日何か一つでも良いと思うので、知識を付けていただければと思います。

 

生きづらいと思っている人が少しでも救われますように

 

阿部航平

 

参考文献

リタリコ発達ナビ 応用行動分析学

 

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