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giftedschoolの日記

発達障害や教育に関する記事を書きます

起立性調整障がい

 前回は保育場訪問支援について書かせていただきました。今回は起立性調整障害について書かせていただきます。起立性調整障がいは発達障がいではありません。そちらの認識はお間違えの無いようにお願いいたします。

 起立性調整障がいはorthostatic dysregulationといい、通称ODと訳されます。今現在軽症を含めたODのお子さんは小学校で5%、中学校で10%いるとされています。重症のお子さんは1%と言われています。男女の割合としては、女性のほうが男性の約1.5~2倍多いとされています。

 

 起立性調整障がいの症状は「立ちくらみ、朝起床困難、頭痛、失神、気分不良」など様々あります。症状の特徴として、午前中に症状が出て、午後に症状が和らぐ傾向があります。夜になると元気になり、テレビやゲームなどを行ってしまい、目がさえて夜に眠ることができず、朝起きることができずに昼夜逆転してしまい、日常生活に支障をきたします。

 

 そのようなことが起こる原因は、自律神経の乱れによって、過小あるいは過剰な副交感神経活動を起こしてしまいます。また、水分の摂取不足も要因の一つとして挙げられます。

 

 発達障がいでも同様ですが、ODは診断が明確なものがあるわけではありません。ODの場合、ほかの発達障がいの併発を見逃している可能性があります。そもそも時間間隔がずれている可能性もあります。受け取り方が難しく過度にストレスを感じてしまっているかもしれません。勉強ができずに、馬鹿にされてしまうということから学校に行くのが億劫になってしまい、その結果ODと診断されるケースもあります。なのでやはり周りの人が分析をし、本当の原因を探ることが大切だと思います。

 

 また、やはりどの障がいでも同様ですが、周りの理解が大切です。100人に10人も診断が下りているODです。もう「知りませんでした。」や「ただメンタルが弱いだけ」といったことは通用しなくなります。理解をしたうえで、無理やり何かをやらせるのではなく、できることの最大値を一緒に探っていければよいと思います。

 一方で、発達障がい編の時に何回か書きましたが、どちらの努力も大切だということです。環境側が配慮することはもちろん大切です。しかし、個人個人でもODにかつ努力をしなければ、周りのサポートを得ることはどんどん難しくなってしまします。あくまでも環境と個人のどちらも頑張るということを覚えておいていただければと思います。

 

生きづらいと思っている人が少しでも救われますように

 

阿部航平

 

参考文系

一般社団法人 日本小児心身医学会 起立性調整障がい

 

 

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