LGBT(トランスジェンダー)
前回はバイセクシャルについて書かせていただきました。今回はトランスジェンダーについて書かせていただきます。トランスジェンダーがLGBTの中で最も認知度が低いと思います。自分の身内や友人の中にトランスジェンダーの方がいないと、ほとんど言葉を耳にすることはありません。ですので、今回はトランスジェンダーについての最低限の知識を付けていただきたいと思います。
トランスジェンダーとは、「生まれた時の性別とは異なる性別で生きる人、または生きていこうとする人」のことを言います。
トランスジェンダーを理解する上で、性に関して理解しておかなければいけないことがあるので説明します。
まずは、身体的性の自認です。これは、生まれてきた性別を自分の脳の中で理解することが出来ているか?というものです。
次に、心の性です。これは性的な対象がどの性別にあるのかを理解することです。
つまり、ゲイの方やレズビアン、バイセクシャルの方は、身体的性は男性であることや女性であることを理解しています。しかし、身体的な性が男性であることは理解しているが、性的な対象が男性であるというのが、ゲイの方です。レズビアンの方はその逆です。
しかし、トランスジェンダーの方の場合は、自分の身体的な性そのものに悩みを持ちます。自分は女性の体だが、自分としては男性として生きているような状態です。そのため、基本的には性対象は自分が望んでいる性別の異性になります。この身体的な性に疑問を持っているかいないかということがLGBTの他の3つとは大きく異なります。まずそれを理解できればと思います。
一般的に混乱してしまうのは、トランスジェンダーと性同一性障がいです。性同一性障がいは生まれ持った性別に違和感を持って、病院に行って診断を受けてもらう診断名で、医療的なサポートを希望する人のことを指します。一方で、トランスジェンダーの中でもホルモン投与などの医療的なサポートを希望する人がいます。しかし、全員がそうではなく、あくまでも「性別を超えて生きていく人たちを広く表した言葉」という認識を持っていただければと思います。
私の前の職場にトランスジェンダーの方がいました。完全に見た目も性別を変えており、見た目では分かりませんし、所作や対応でも全く分かりませんでした。本当に男性として生きていました。そこに周りは何一つとして違和感はありませんでしたし、周りの対応が変わることはありませんでした。
しかし、体調の変化の波がかなりあるそうで、ホルモンバランスが崩れてしまい精神的に不安定になったりすることが多くありました。それを理由に職場を休んでしまうことも多かったです。
私はそこで性について自分なりに真剣に考えました。本当に生まれてきた性別とか全く関係ないし、その人がどんな人なのかが大切だと思いました。女の人だろうが男の人だろうがみんなで一つのことを作り上げていく仕事に何ら関係はないです。変に意識せずにその人自身を大切に仲間として受け入れることが大切だと思いました。
生きづらいと思っている人が少しでも救われますように
阿部航平
参考文献
レインボープロジェクト トランスジェンダーとは?
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