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giftedschoolの日記

発達障害や教育に関する記事を書きます

HSP(ハイリーセンシティブパーソン)

 前々回のブログお休み宣言から2日ですが、結局毎日投稿をしています。なんか生活の一部になっている気がします笑。前回は共依存について書かせていただきました。今回はHSPについて書かせていただきます。あまり聞き馴染みのある言葉ではないとは思うので少し詳しく書かせていただきます。

 

 HSPとは、「繊細な人を総称した言葉」です。これは発達障がいでも、病気でもありません。あくまでも人の特性を表す言葉で、人口の20%ほどの人がこのHSPに当てはまると言われています。このような人たちは、職場や家庭などで気疲れをしやすく、精神的に疲弊している人が多いです。

 

 HSPの人の特徴は大きく分けて4つあります。4つの内1つでも当てはまらない人は、HSPではないと定義づけられています。つまり、4つの内、3つ当てはまっていてもHSPではないということです。

 4つの特徴は、

1.考え方が複雑で、深く考えてから行動する

2.刺激に敏感で疲れやすい

3.人の気持ちに振り回されやすく、共感しやすい

4.あらゆる感覚が鋭い

 

 1は具体的にいくつかあります。「一を聞いて、十のことを想像し、考えられる。」「調べ物をはじめると深く掘り下げ、その知識の広さを周りに驚かれる。」「お世辞や嘲笑をすぐに見抜いてしまう。物事を始めるまでにあれこれ考え、時間がかかる。」「その場限りの快楽よりも、生き方や哲学的なものごとに興味があり、浅い人間や話が嫌い。」これは悪いことではないですがすごく疲れそうです。

 

 2は「人混みや大きな音が苦手」「友達との時間は楽しいものの、気疲れしやすく帰宅すると、どっと疲れている」「映画や音楽、本などの芸術作品に感動して泣く」「人の些細な言葉に傷つき、いつまでも忘れられない」「些細なことに過剰なほど驚いてしまう」です。

 

 3は「人が怒られていると自分のことのように感じ、傷ついたり、お腹が痛くなったりする」「悲しい映画や本などの登場人物に感情移入し、号泣する」「人のちょっとした仕草、目線、声音などに敏感で、機嫌や思っていることがわかる」「言葉を話せない幼児や動物の気持ちも察することができる」です。

 

 4は「冷蔵庫の機械音や時計の音が気になってしまう」「強い光や日光のまぶしさなどが苦手」「近くにいる人の口臭やタバコの臭いで気分が悪くなる」「カフェインや添加物に敏感に反応してしまう」「肌着のタグなどチクチクする素材が我慢できないほど気になる」です。

 

 これらを読んで発達障がいと併用する可能性が非常に高いと感じました。感覚過敏であったり人の感情を受け止めすぎてしまったりしてしまいます。しかし、診断を受けることが大切なのではなく、自分がどのようなときにどうなるのかを理解することが大切なのでそこだけだと思います。そこに前提を置かないと診断で自分の大切なことを見失ってしまいます。

 

生きづらいと思っている人が少しでも救われますように

 

阿部航平

 

参考文献

新宿ストレスクリニック HSP

 

 

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共依存

 前回ブログお休みする宣言を発表しましたが、さっそく書きたい内容が出てきたので、書かせていただきたいと思います。今回のブログは共依存についてです。

 

 共依存とは「自分自身に焦点が当たっていない状態のこと」です。自分自身の頑張りで他者に認められたい、好かれたいと思うことです。これは別におかしいことではありませんし、むしろ人のために何かをしたいと思えることは、すごく素敵なことです。しかし、共依存の場合だと、自分が何かをしてあげる代わりに、自分が苦しくなってしまったり、悩んでしまったりすることを言います。自分を犠牲にしすぎてしまい、自分の体調を崩したり、精神的なダメージを与えられたりしても、その人のために何かをしてあげたいという気持ちです。

 

 共依存の本質的な原因は5つあると言われています。

1.自尊心の問題

2.境界の問題

3.現実性の問題

4.依存の問題

5.中庸の問題

以上の5つです。

 

 1の自尊心の問題は、自分が幼少期のときに、自分の存在を認められてこなかったことが原因で、他者の上なのか下なのかという基準のみを頼りに生きてしまうことです。自分自身で価値を決める基準をもっていないことが特徴です。

 2の幼少期に親御さんから自分をきちんと守ってもらえなかったり、べったりくっつかれてしまったために、人との適切な境界線が分からず、距離が近すぎてしまったり、離しすぎて孤立してしまったりします。

 3の現実性の問題は、ありのままの自分を受け入れることが出来ないことです。自分が完璧に物事をこなしていれば認めてあげられるが、すこしでもだめならだめといった、すべてを白と黒でしか判断することしかできなくなってしまいます。

 4の依存の問題は、自分で何かを行動するときに、先回りしてすべて自分のことをやってくれている状態のことです。自分の責任で何かをやることが困難になってしまいます。

 5.の中庸の問題は、適度な自己表現やセルフコントロールが難しい状態のことです。昔から自分の行動を我慢してしまって何も言うことが出来ない環境だとそのようになるケースがあります。

 

 以上5つが共依存になる本質的な要素になります。共依存は幼少期の育った環境が大きく影響をしているものです。一つ一つの関わり方が非常に重要になっていきます。子どもにどのくらいの時間をかけるのが良いのか、どのくらい放置をしたらいいのか難しいと思います。大切なのは、子どもが一人で今後生活をすることが出来るかどうかです。そこを考えて行動していただければと思います。

 

生きづらいと思っている人が少しでも救われますように

 

阿部航平

 

参考文献

共依存とは アスクヒューマンケア

 

 

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これからのブログ

 私は毎日目標の100投稿を掲げてブログを書いていました。そして前回の投稿でついに100投稿を実現することが出来ました。これからは毎日投稿をするわけではなく、塾の中や私生活の中で気になったことが合ったタイミングで投稿をさせていただきたいと思います。一週間に一回は最低でも書ければとは思っていますが、気長にお待ちください。

保護者の受け止め方

 前回は、結局どのようなことをすればうまくいくのかについて書かせていただきました。もちろんいろんな意見があると思っています。ただ前提にあることは自分を理解することであるということはぶれることはそんなにないと思います。

 今回は、保護者の発達障がいの受け止め方について書かせていただきます。現在の職場ではありませんが、前の職場では特徴的なことが何件かあったので、書かせていただきたいと思います。

 

 皆さんは、もし自分や自分の息子に発達障がいがあったらどうしますでしょうか?また、お兄ちゃんだけ重度の発達障がいで、下の子は発育が年相応だったらどうしますでしょうか?本日は実際にあったそのような事象とそれに対する自分の気持ちを書かせていただきます。注意をしておいていただきたいのは、私はまだ子どもがいません。実際はどうなるか分かりません。そこを前提として抑えておいていただければと思います。

 

 最近子どもが発達障がいであることに戸惑い、育児をすべておばあちゃんに移行する方がいらっしゃいました。自分では手に追うことが出来ずに暴力をふるってしまっていました。それを見かねたおばあちゃんが助けて、今はおばあちゃんの家で暮らしています。もちろんすべてが暴力をふるってしまったお母さんの責任だとは思いません。大胡さんは何をしていたんでしょうか?できる弟のみをかわいがってしまって、その子には目もくれず、怒鳴ってばかりいました。お母さんは最初そのことを止めて、子どものために頑張っていました。しかし、次第に頑張る気力がなくなってしまって、しまいました。

 兄弟で発達障がいの家族でこのような事例もありました。弟の学力は高く、お姉ちゃんは重度の発達障がいです。このことをお母さんは受け止めながら毎日必死に生活をしていました。どんなに娘に殴られたとしても、決して手を出すことはありませんし、そんなに手を出されても、感情的になることはありません。本当にすごいお母さんだと思いました。しかし、ある日お母さんが泣いた状態でご来室されました。お父さんに「あんな娘を育てたのはお前だ」と言われたそうです。

 皆さんはこれらのことから何を学ぶでしょうか?今の世の中は男女の平等が無くなっていると言われています。しかし、現状は子どもを育てるのは女性で、お金を稼いで使い道を決めるのは男性という考え方が根強く残っている感覚がします。しかし、子どもを作ったのは二人に責任があり、どちらかの責任ではありません。そこを考えるきっかけにブログが少しでもなってくれたらうれしいです。

 

生きづらいと思っている人が少しでも救われますように

 

阿部航平

 

 

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結局うまくいく方法って何だろう?

 前回は見通しの大切さとソーシャルスキルの意味を書かせていただきました。今回は、結局うまくいく方法とは何だろうかということについて書かせていただきます。

 

 私はこの仕事に就くまでは、「人間関係と行動力」の2点を必ず挙げていました。しかし、お子様の指導をしてく中で少しずつ気持ちの変化が生まれてきました。もし今うまくいく方法を聞かれたとするならば、「自分のことを理解をして相手に伝えることが出来ること」と答えます。結局は、人間関係と行動力に繋がる部分がもちろんありますが、それを成功させるためには、自分という人間をしっかり理解できていなければなりません。

 仕事柄ずっとその子や保護者さん、スタッフ、自分の特性をじっと考えています。やはり自分の苦手な部分や自分の得意な部分、自分のイライラしてしまう部分が適切に判断できれば、なるべくそのような状況にならないように行動することが出来るはずです。それは簡単に自覚できるものではありません。自分を客観的に見る能力も必要ですし、様々な能力が必要になります。

 それらもソーシャルスキルレーニングの授業の中で実施していきます。自分の苦手な環境、その状況から適切に逃げる方法や向き合う方法など楽しみながら実践をすることが出来ます。

 

 また、次なるスキルが、それを相手にどのように伝えるかのスキルです。自分の特性を理解することが出来たとしても、相手に伝えることが出来なければ、理解してもらえるはずがありません。なので相手にもメリットがあるように、角が立たないようにどうやったらうまく伝わるのかを練習しなければなりません。これも簡単にはいきません。なので、一歩ずつ練習をしていくことが大切になります。

 

 最後は相手がそれを受け入れることが出来るのかどうかです。これはもう自分の努力ではどうにもなりません。自分が精一杯考えて伝えた結果、相手がそれを受け入れることが出来なければ、その関係は難しいです。なので無理をし続けることはありません。ただ、精一杯自分を理解して伝えたかを自分に問うことは大切になります。

 

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見通しを伝えることってそんなにむずかしいことなの?

 前回はなんのためにテストを実施しているのかについて書かせていただきました。今回は、見通しを伝えることでどれだけ周りの人が安心することが出来るのかについて書かせていただきたいと思います。

 

 見通しとは、今日やるべきことや一週間程度のやるべきことがある程度見えているような状態のことです。これらのスキルは、時間管理や優先順位を付けるスキルのどちらも必要になります。

 私は、この見通しを立てることで安心をします。スケジュールも細かく立て、一週間自分がどのように動いていくのかの想定を立てます。これを自分でできる人は良いのですが、必ずしも見通しを自分で立てることが出来る人ばかりではありませんし、見通しを上司が握っているケースは非常に多いです。部長が直前にやるべきことを部下に伝える。その結果自分で想定していた一日の動き方とは異なってしまいます。それがすごくストレスになる人がいます。

 だからこそ、上司の人ややることを握っている人は、なるべく細かく伝えてあげてほしいと思います。その一つの配慮だけで、スタッフのパフォーマンスが変わってきます。結果として、成果を上げることも可能になります。

 

 最近、私自身見通しを崩してしまうことが非常に多いです。それは、この先のイメージが全く湧いていないからです。何をしたらどのように成果に繋がるのか、一人の人間をどのように接していったらどのように成長してくれるのかのイメージをもっともっと持たなければなりません。それは非常に難しいことです。しかし、そこまで自分で考えて行動できれば、自分の予定をしっかりと把握することが出来るようになり、安心感に繋がります。

 これらは、障がいだろうが障がいでなかろうが全員が身に着けておいて損はない能力です。高校生の勉強のスケジューリングでも使うことが出来ますし、社会人になってからも使うことが出来ます。これがソーシャルスキルです。自分がどうやったらより良く生きていくことが出来るのだろうか?安心して過ごすことが出来るのかを自分で少しずつコントロールすることが出来るようなスキルのことです。大人でもこれらは永遠の課題です。それを一つ一つ指導の中でスキルアップしていきます。一つでもスキルアップし生きづらくなっているお子様や親御様が少しでも過ごしやすくなるように毎日努力します。

 

生きづらいと思っている人が少しでも救われますように

 

阿部航平

 

 

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テストができることが本質じゃないの?

 前回はコロナへの対応について書かせていただきました。今回は、頭が良すぎて生きづらく感じてしまうお子さんのエピソードについて書かせていただきます。かなり前のブログになりますが、ギフテッドについて書かせていただいております。それと少し関係するものになります。

 

 私が現在見ているお子様の中には、心理検査ですべての項目で平均以上取る子がいます。しかし、その子は不登校ではなぜその子は不登校なのでしょうか?結論は、同年代の周りの子が頭が悪くて、話が全く合わないことにあります。

 そのお子さんは学力が高く、小学校で実施されているカラーテストは、いつも100点です。また、授業の内容をあまり聞かなかったとしても、100点を取れてしまいます。また、ノートもほとんどとっていません。それゆえに、どんなに点数を取っていたとしても、成績が良くなることはありません。しかし、テストの本質は何でしょうか?その内容がしっかりと理解することが出来ているかどうかではないのでしょうか?ノートや授業態度は、点数を良くするために必要な要素の一つだけです。

 現在の日本でもどんどん働き方が変わっています。出社しなくても良いという企業がどんどん増えてきています。それは、成果をしっかり出すことさえできれば誰も何も文句は言わないという裏返しです。つまり、働く時間がどのくらいなのか、どのくらい真面目に取り組んでいるのかは全く関係のない世の中に少しずつ変化をしてきています。

 実際私も経営に関わっていますが、どんなにまじめに取り組んでいても、仲が良くても、成果を出せない人が活躍することは難しいです。自分で自分の特性を考えて、誰かと一緒に仕事をする方がやりやすいならそうすれば良いです。つまり、働き方や勉強の仕方もかなり多様化しているということです。どれだけ頑張ったかなんてなんの意味もありません。

 

 先生も上司も経営者もその人がどうしたら結果を一番出すことが出来るのかをもっと真剣に考えることさえ出来れば、活躍できる幅は断然広がっていくと思います。

 

生きづらいと思っている人が少しでも救われますように

 

阿部航平

 

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