ボディイメージ
前回は感覚統合について書かせていただきました。今回はボディイメージについて書かせていただきます。ボディイメージは自己肯定感を育成する中でも大切なことなので、知識としてつけた上で、自分はどうなのか、周りの人はどうなのか考えてみてください。
ボディイメージは、前回挙げた五つの基礎感覚が統合されることで作られていく能力の一つです。五つの中でも、主に触覚、平衡感覚、固有感覚の三つを使って、自分の身体に対して以下の五つを実感します。
①自分の輪郭
②自分の身体の大きさ
③自分の身体の傾き具合
④身体の力の入り具合
⑤手足や指の関節の曲げ伸ばし具合です。
人ごみな中で人とぶつからずによけながらあることができるのは、①と②おかげです。物体を投げるときに、力を調整できるのは④と⑤のおかげです。人はこの感覚がなければ運動をすることも歩くことも困難になります。
ボディイメージは、身体的な「自己像」です。一般的には6歳ごろから形成されます。ボディイメージが形成されていくことで、身体の輪郭やサイズに合った、パーソナルスペースを理解することができます。親密度によってももちろん違いますが、二人がともに手を伸ばしてぶつかるくらいであると言われます。
しかし、ボディイメージがうまく育たないと、学校生活で様々な困難を抱えます。人との距離感がうまくつかめず、近すぎてしまったり、避けているように感じられたりします。これがいじめや不登校につながるケースは非常に多いです。また、体育や図工などが苦手で「できない」というイメージが周りからついてしまい、学習や運動への意欲が削がれて、自己肯定感が育ちにくい状況になります。
私は人よりも多く、足の小指や手の小指をぶつけてしまいます。(ぶつけたら、悶えるくらい痛いですよね笑)そのような現象もボディイメージが原因なのかと思いました。身体輪郭や大きさを細かい部分まで理解することができれば、ぶつかる回数が低いと思います。また、人との距離感が近いと小学校時代に多く言われていたことを思い出しました。距離感は熱心に教えてくれる人が近くにいたことで中学校に入る前くらいから改善されていきました。やはり、周りが冷ややかな目で見るのではなく、本当の原因を考えて、対処してくれることが大切だと思いました。
生きづらいと思っている人が少しでも救われますように
阿部航平
参考文献
発達の気になるこの感覚統合遊び 川上康則
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