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giftedschoolの日記

発達障害や教育に関する記事を書きます

平衡感覚

 前回まで運動の発達について書かせていただきました。今回から運動の発達に関連した感覚刺激について書かせていただきます。今回のブログで、人間の感覚について理解をし、自分の特性を知り、相手の特性を知って配慮をすることが出来ればと思います。

 

 感覚と聞いて、真っ先に思い浮かぶものは「五感」です。五感は、「触覚」「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」です。実はそのほかに感覚があります。それは、「平行感覚」と「固有感覚」です。

 平衡感覚は身体のバランスを取るときに働く感覚です。主に姿勢のコントロールに関わっています。耳の中にある三半規管や耳石器と呼ばれる部分がセンサーになって、重力や加速度を感知して、身体のバランスを調節します。

 例えば椅子に姿勢良く座っていること、教科書や教材を見て黒板の文字を写すことです。つまり平衡感覚につまづきがあると、視線の動きや学習時の姿勢が安定しないため、学習に集中できなくなり、学力低下につながる可能性があります。

 

 平衡感覚が鈍感だと、姿勢をまっすぐ保つことが難しかったり、回る遊具やブランコなどが大好きだったり、人の目を見て話すことが難しかったりします。

 一方で、平衡感覚が敏感だと、乗り物酔いがしやすかったり、文字などの読み飛ばしが多かったり、動く遊具や遊びを過剰に拒否したりします。

 

 平衡感覚は以前書いた見る力にも大きく関係しています。平衡感覚につまづきがあると、身体を動かすと周りの物がぶれて見えてしまうことがあります。なので、見る力と一緒にトレーニングをする必要性があります。

 

 学校で言われる落ち着きがない子は、この平衡感覚につまづきがあることが多いです。「椅子をがたがたさせてしまう。机に横たえてしまう。」など一般的にはやる気がないと言われてしまうケースが多いです。周りの人が対応策が分からないため、このように言ってしまうことが多いです。しかし、椅子に足置きを置いてあげたり、背中で手を組んだり、バランスディスクを椅子と身体の間に入れてあげるなどの工夫をしてあげれば、軽減する可能性は非常に高いです。

 

 常に起きた事象の原因を分析し、一つ一つ根拠をもって対応することが大切です。だからこそ、知識を常につけて更新し続けることが大切です。

 

生きづらいと思っている人が少しでも救われますように

 

阿部航平

 

参考文献

発達の気になるこの感覚統合遊び 川上康則

 

 

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