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giftedschoolの日記

発達障害や教育に関する記事を書きます

触覚

 前回は固有感覚というあまり聞き覚えのない感覚について書かせていただきました。今回は一般的に言われる五感の中の触覚について書かせていただきます。触覚はみんなが知っているからこそ、盲点になりやすいです。今回学んでいただいて、日々の生活に取り入れていただければと思います。

 

 触覚にはに周囲あります。一つ目は、触ったものの形や素材などによってそれが何であるのかを認知する「識別系」です。二つ目は、対象物が自分にとって有害なものかどうか瞬時に判断する「原子系」です。

 「識別系」の機能とは、いわゆる一般的に皆さんが考える触覚のことです。例えば、いろいろなものが入っているポケットの中から手探りでコインだけを取り出すことができます。すべてのものを出すことなく、感触だけで素材や形、大きさなどを判断しています。

 一方、「原子系」は瞬時に敵を判断して攻撃、逃走したりといった本能的な感覚の使われ方に由来しています。

 

 触覚が鈍感だと、何かにぶつかったり、けがをしたときにも痛がらず、平気でいることや、自傷行為が出ることや、他人との距離をつかむことが難しいことなどが挙げられます。

 一方、触覚が敏感だと、人に触られるのを極端に嫌がることや、帽子やマスク、靴下、眼鏡などを嫌がることや、洋服やカーテンなどの素材へのこだわりが強いことなどが挙げられます。

 

 また、本能的に身を守る「触覚防衛反応」というものがあります。これは他人から触れられることを嫌がって押しのけるなどの行動は「原子系」の触覚反応によるものです。これを触覚防衛反応といいます。成長の過程に見られることが多く、自然と軽減されることが多いですが、中には発達支援を行わないと軽減できないケースがあります。どちらであっても、「識別系」の触覚の経験を重ねることで情報が整理され、「原子系」の反応にブレーキをかけることができるようになります。

 

 ここから言えることは、幼いころは無理に勉強をさせるのではなく、遊びをいっぱいさせることが触覚の育成には大切になると思いました。いろんな硬さ、形のおもちゃに触れながら遊ぶことで、子どもたちは自分の触覚を育成しています。勉強のみをやっていると、感覚を確かめるのに、鉛筆と紙とペンしかありません。それでは触覚を確かめることができません。だからこそ、子どもたちは遊びを多くして、様々なものに触ることが大切だと思いました。親御さんたちは、おもちゃを選ぶときにいろんな感触のおもちゃを選んで買ってあげればよいと思いました。

 

生きづらいと思っている人が少しでも救われますように

 

阿部航平

 

 

参考文献

発達の気になるこの感覚統合遊び 川上康則

 

 

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