個別指導塾②
前回は個別指導塾のメリットについて書かせていただきました。今回は個別指導塾のデメリットについて書かせていただきたいと思います。
あくまでも発達障がいのお子さんや保護者さん向けに書かせていただいていますので、偏った見方をしている可能性もありますが、全て事実は書いています。
個別指導塾のデメリットは2点あります。
①有資格者がほぼ皆無
②ソーシャルスキルを鍛えることができない
です。
放課後デイサービスの場合、有資格者の人数などは細かな規定があります。児童発達管理責任者や保育士、児童指導員など、様々な有資格者がいます。一方で、個別指導塾の場合は、学校の教員免許を持っている方はいらっしゃいますが、保育士や社会福祉士、精神保健福祉士などの有資格者はほとんどいないです。
また、個別指導塾の場合はほとんどの先生が、アルバイト講師(教室長1人でやっている塾は除く)でまかなわれており、頭は良くても必ずしも教えるのが上手いとは限りません。そのため、発達障がいのお子さんが通う際に、知識が伴っていないため、適切な配慮が出来ることなく、「出来ない子」というレッテルを貼ってしまいます。
もちろん、資格があることが大切なのではありません。大きな放課後デイサービスにも、無資格者は多くいます。しかし、それは有資格者が近くにいて、的確な指示や研修を行ってくれます。そのため、質の高い指導や相談ができます。
②は当然といえば当然です。個別指導塾に限らず、学習塾という括りのものは、入試にフォーカスをしています。そのため、ソーシャルスキルや資格取得などといったような、学習以外のスキルを獲得することは難しいです。
また、もし塾がソーシャルスキルをやろうとしても、有資格者がいないことやノウハウがないため、ちぐはぐになってしまう可能性があります。
その面、放課後デイサービスはソーシャルスキルを学ぶことができ、しかも有資格者の人が作ったカリキュラムと授業を受けることができます。
以上が個別指導塾のデメリットです。もちろん、個別指導塾を頭ごなしにダメと言っているわけではなく、それぞれにはそれぞれの強さと弱さがあります。それをまずは理解した上で、自分の子どもはどっちが的確なのか、それともどっちも入れることが的確なのかはかなり大切になってきます。ですので、様々な角度から判断できれば良いと思います。
生きづらいと思っている人が少しでも救われますように
阿部航平
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