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giftedschoolの日記

発達障害や教育に関する記事を書きます

逆差別

 本日は気が向いたので、2本投稿をさせていただきます。最近思ったことを書かせていただきます。今回のテーマは「逆差別」です。正直正解はありませんし、私自身は賛成と反対どちらの意見も持っているため、中立的な立場で書きたい思います。

 

 逆差別とは、「特定のグループや人々に対する差別的な側面を解消するための優遇措置によって、その優遇措置を受けないグループや人々などが不利益を受けたり、全体的に公平で無くなったりすること」です。

 一般的には、女性や黒人の方々を指す場合に使われることが多いです。しかし、今回は発達障がいに当てはめて考えていきたいと思います。

 

 まず、発達障がいのお子さんが通う施設に放課後デイサービスというものがあります。(今後のブログにも書きますので、お楽しみに)その施設は、授業料の10分の9を各自治体が負担しています。賛成の意見では、「うちの子は手がかかって、パートには行けないから高いと授業料が払えない。」一方、反対派の意見では、「だったら一般家庭の子が通う塾も同じく自治体が負担するべきだ。」というものです。

 私はどちらも正しいと思います。しかし、10分の1のみの支払いは安すぎるように感じます。10分の9を自治体が負担している結果、障がい者福祉に支払う予算がオーバーしていて、放課後デイサービスを作るのを規制しています。そうすれば、本来通うことのできた子たちも行き場をなくしてしまい、社会的に放置されることになってしまいます。なので、そうならないためにももう少し負担額の調整は必要であると考えます。

 

 次に働き方の部分です。私はブログで何度も環境を整えてあげることが大切だと述べてきました。もちろんその意見が変わることはありません。しかし、当たり前に個の努力は大切です。これは実際にあった話に基づいて書かせていただきます。

 

 ある日、発達障がい(自閉症スペクトラム障がいと注意欠陥多動性障害)の診断がおりている方が面接に来ました。その方は非常に緊張されていて、質問に対して違う回答が来ることもありました。面接の最後に自分が発達障がいであることを明かされ、一緒にどんなことを注意したら良いかを話し合いました。その方は、「これはできない」「これはできる」などはっきりと言ってくれましたし、できないことに対しては、こちらから要望を出すことをやめ、できることで輝いていただこうと思いました。

 その方は、働いている途中に急に眠くなってしまい「帰りたい」と言ったり、他の人が8時間働いている中で、「4時間以上は厳しい」と言ったりしました。私は環境の設定はさまざま心がけてきました。口頭ではなく、文字に全て落とし込んで伝えたり、動画にして見せたりしました。その上、それらの要望を真摯に受け入れ、どうやったら働きやすいのか、どうやったら集中しやすいのかを話し合いました。

 

 このことについて、ある人から意見を言われました。それは逆差別であるのではないかと…「通常仕事をしている人が、眠くなったから帰りたいと言ったら怒られるにも関わらず、発達障がいの方だからそれを容認しているのではないか?」という意見でした。私はハッとさせられました。私自身は、障がいがあるからではなく、全員の特性に合った伝え方をしようとは心掛けていたつもりでした。しかし、周りから見たらそのように見えてしまっているのだということが今回分かりました。大きな反省と感じる一方で、非常に難しい問題だと思いました。周りと同じようにしていたら、その人にとっては生きづらい。けどその人への配慮が嫌な人もいる。この矛盾とは一生闘い続けなければならないことです。

 

 一方で、「ヘルプの要求」と「わがまま」は違うということを理解もしておかなければいけません。「私はこれはできない。できない。」というのはわがままです。「私はこれをするのは難しいから〇〇をしてくれればこれくらいはできます」のように伝え方も工夫をしなければなりません。だからこそ、環境も個人も同様に努力をしていかなければならないのです。

 

参考資料

新語時事用語辞典

 

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