吃音症
前回は解離性同一性障がいについて書かせていただきました。今回は、吃音症について書かせていただきます。
皆さんは吃音症についてご存知でしょうか?おそらく小学校や中学校などで、学年に1人はいたと思います。それにもかかわらず、ほとんどの方が吃音症について知っている方は少ないと思い、今回は議題に挙げさせてもらいました。
吃音症とは、話し言葉が滑らかに出ない発音障がいの一つです。吃音症の種類は3種類に分かれています。
①音の繰り返し(連発)をしてしまう。
例)こ、こ、こんにちは
②引き伸ばし(伸発)
例)こーーーーんにちは
③言葉が出ずに間があいてしまう(難発、ブロック)
例)………こんにちは
これら3つが、発話の流暢性(滑らかさ、リズミカル)を乱す、吃音と定義されています。
吃音症の原因は、3つあると言われており、
①体質的原因(子ども自身が持つ吃音になりやすいという体質的な特徴)
②発達的要因(身体・認知・言語・情緒が爆発的に発達する時期の影響)
③環境要因(周囲の人との関係や生活上の出来事)
①と②に関しては、発達の段階に起きて、大人になったら治るケースが多いので、良いですが、③に関しては、将来的にも引きずるケースが多く問題です。
③の中でも多いのが、幼少期の言葉の違いを指摘されることが多かったり、吃音症であることをバカにされたりすることです。つまりは、周りの理解が浅いことに原因があると思います。
吃音症への理解が浅いと、「頭が悪い」であったり、「脳に障がいがある」と勘違いしてしまいます。実際に私が通っていた小学校にも吃音症の子がいました。その子に対して、親同士で陰口の吃音症をバカにしていました。あくまでの吃音症というのは、成長過程であることを覚えておいて欲しいです。たまたまその子は成長痛ではなく、言葉にそれが出てしまっているだけなのかもしれません。
そのことをいかに周りが理解するかであると思います。なので、無理に吃音症を治そうとひて訂正するのではなく、発言を常に承認してあげることも併せて大切になってくると思います。
生きづらいと思っている人が少しでも救われますように
阿部航平
参考資料
国立障害者リハビリテーションセンター研究所 吃音症
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