内在化障がいと外在化障がい
前回は、2次障がいの大まかな説明をしました。本日はその中でも、内在化障がいと外在化障がいについてお話させていただければと思います。
前回も述べたことですが、内在化障がいとは、「不安や気分の落ち込みなど、情緒的問題として自己に内的な苦痛を生じる」ことです。外在化障がいとは、「反抗や暴力など、行動上の問題として他者に向けて表現する」ことです。
外在化障がいの中からもいくつかに分類されます。
①反抗挑戦症障がい
②素行症
③パーソナリティ障がい
などがあります。
①の反抗挑戦障がいは、常にイライラしており毎日のようにかんしゃくを起こします。
②の素行症は、友人のものを盗んでしまったり、動物などをいじめてしまったりします。
③のパーソナリティ障がいは、他の人と違った行動をとってしまうことです。
①〜③これらは、脳機能の偏りによってもともとイライラしやすい可能性と自分が認められない苦しさの2つがあると思います。
前者に関しては、イライラする性質自体を変えるのではなく、発散の方法を周りが考えらことが大切だと思います。例えば、人に手を出してしまう子は、怒りをそれ以外でどうやって発散したら良いかがわかっていない可能性があります。ですので、周りを傷付けないような発散の訓練をしてみてはどうでしょうか?
後者に関しては、前回のブログで述べたので、気になる方はそちらを見ていただければと思います。
次に、内在化障がいについてです。
①不安障がい
②摂食障がい
③脅迫性障がい
が挙げられます。
①の不安障がいは、社会生活や人と関わることが恐怖になってしまいます。
②の摂食障がいは、日頃のストレスから食事に関して様々な影響が出ます。
③の脅迫性障がいは、何度も同じ確認を繰り返してしまうものです。
内在化障がいも外在化障がいと同様で、もともとの脳機能の偏りによって気分の浮き沈みが大きい人も居ます。しかし、内在化障がいは周りから変な人だといじめられて、自分を責めて2次障がいになることが多いです。なので、内在化障がいを防ぐためには、環境を整えて、周りが配慮して生活をすること以外にはありません。
生きづらいと思っている人が少しでも救われますように
阿部航平
参考資料
発達障がい教育情報センター 研修講義
2次障がいの理解と対応 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所 植木田潤
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