通級による指導
前回は特別支援学級について書かせていただきました。今回は通級による指導について書かせていただきます。特別支援学級と通級による指導が混合してしまっている方や、普通学級か特別支援学級で迷っている方がいらっしゃいましたら、一つの参考になればと思います。
通級による指導とは、「大部分の授業を在籍する通常の学級で受けながら、一部の時間で障がいに応じた特別な指導を実施」するものです。おおよそ週1〜8コマを通常の学級以外で行います。通級による指導を受ける主なお子さんは、「言語障がい、自閉症、学習障がい」をはじめとする発達障がい者です。
通級による指導を受けているお子さんは年々増加傾向にあります。具体的には平成5年と平成29年を比べるとおよそ10倍になっています。ここから言えることは、発達障がいなどの認識を社会が徐々にしてきているということです。
通級による指導のメリットは、自分が苦手な部分や参加することが難しい部分を避けて、自分の参加しやすい方法や得意なことを実施してくれることです。何もわからないような状態の中で、時間を過ごすことが無くなるため、有意義な時間を過ごすことができます。
通級によるデメリットは、週8コマでの対応時間が充分かどうかです。ある特定の科目のみであれば、通級による指導で充分です。しかし、他の科目は我慢していながら受けているお子さんがいることは想定するべきです。では、そもそも複数人の話を聞くことが難しいお子さんはどうでしょう?総合やプレゼンの時間は抜けることができたとしても、他で我慢している可能性があります。
ここのバランスはすごく難しいですし、正解はありません。ですが、私は思い切って特別支援学級に入れるという選択は大切だと思います。特別支援学級でも普通学級の子との交流はありますし、授業に参加することも可能です。なので、どちらが良いというわけではないですが、お子さんが過ごしやすい環境はどれなのか?お子さんが望んでいることはなんなのかを考えていただければと思います。
生きづらいと思っている人が少しでも救われますように
阿部航平
参考文献
文部科学省初等中等教育局特別支援教育課 通級による指導の現状
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