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giftedschoolの日記

発達障害や教育に関する記事を書きます

児童発達支援①

 前回は、発達障がいのお子さんの療育施設や塾についての比較を書かせていただきました。今回は、児童発達支援について書かせていただきます。

 

 児童発達支援とは、「0才から小学校入学前の未就学児が対象の発達支援サービス。お子さまの発達段階に合わせ「からだ・あたま・こころ」の発達のバランスを整えることを支援の中心とし様々プログラムを用いてサポートするもの」です。

 

 児童発達支援と放課後デイサービスは対象年齢が異なるだけで、実施している内容にほとんど差はありません。その中での違いや、メリットとデメリットを書かせていただければと思います。

 

 まずは、児童発達支援のメリットです。

①3歳〜5歳までは、費用が一切かからない

②小学校の集団生活に適応することができる

③早めに対応できるため、生きづらさが減る

です。

 

 ①は2019年10月1日に児童福祉法が改正され、3歳〜5歳までの障がいのある子どもたちのための施設が無償化されました。利用頻度などは、自治体から決められていることは多いですが、通った日数に関わらず、費用は自治体が負担します。そのため、保護者さんは費用のことを気にすることなく通わせることができます。

 

 ②は児童発達支援の内容は感覚統合やボディーイメージの形成など様々ありますが、保護者のニーズとして高いのは、「学校生活を無事に普通級で送ることができるか」です。そのため、「周りに意見を合わせる」や「授業の45分座ることができるのか」を訓練します。結果として、普通級で他の子と一緒に授業を送ることができます。

 

 ③は保護者の考え方によりますが、私が見てきた中では、3歳児検診で多少の異常があっても、少し発育が遅いだけだと考える方が多いです。そうすると、小学校3〜4年生くらいに周りの人と自分が違うことに気付き、苦しんでしまうケースが多いです。そのため、早めの対応が出来ていれば、生きづらさや苦しみを減らすことができます。

 

 私は①も②もあまり賛成ではありません。①は前にも書いた通り、逆差別と捉えられても仕方がないからです。おそらく発達障がいであろうとなかろうと、このような教育は必要だと思います。しかしながら、発達障がいやそれに近い傾向の子が通う施設だけ費用がかからないのは、やはり納得できない方も多いと思います。

 ②は座ることができれば、周りに意見を合わせられればその子の生きづらさが減るとは思えないからです。もちろん、自分の気持ちに折り合いをつけて、意見を譲るスキルは大切です。

しかし、普通級に行かせたいという思いから、スキルを無理矢理獲得させることには違和感があります。本人が座って授業を受けることが本当に幸せなのか?意見を譲って、自分に正直にならなかったら、それは幸せなのか?この二つはぜひ考えていただきたく思います。

 もちろん、そのスキルをこの先の放課後デイサービスなどの施設でつけるから大丈夫という意見もあるかもしれません。それはその通りだと思いますが、お子さんにとっては支援級で学ぶことが良いのであればその選択もあると思います。

 

生きづらいと思っている人が少しでも救われますように

阿部航平

 

参考文献

一般社団法人 日本福祉協議機構

厚生労働省 就学前の障害児の発達支援無償化について

 

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