気分障がい
前回は身体表現性障がいについて、お話させていただきました。今回は気分障がいについてお話させていただきます。
気分障がいとは、気分や感情の変化を基本とする障がいで、気分が沈んだり高ぶったりする症状です。
気分障がいは、大きく双極性感情障がい(躁鬱病)と鬱病の二つのタイプに分かれます。
双極性感情障がいは、気分の上下がかなり激しい障がいです。活動的になって、プラスの思考が働く状態(躁状態)と活動性が下がり、マイナス思考になる状態(鬱状態)が繰り返し訪れる病気です。一般的に自殺に追い込まれてしまうケースは、躁状態なら鬱状態になったときに起こると言われています。
また、外部の人と会っているときは、躁状態のときが多く、1人になったときや家にいるときに鬱状態になります。そのため、周りの友人が気付くことは極めて難しいといえます。
鬱病は、鬱状態のみが見られる症状です。そのため、活動性が下がり、ちょっとしたことでは疲れてしまいます。
実際に私の友人に、躁鬱病を発症した人がいます。かかる前の性格は非常に明るく、常に周りを笑顔に包むような方でした。仕事もでき、常に次のステップに成長しようとする意思が多く見られるようなそんな方でした。
そんなとき、その方の親族が亡くなり、ひどく悲しんでいたことを知っていました。しかし、飲み会に行くと、ケロっとしていて、常に笑顔で周りの雰囲気も盛り上げていました。私自身も、「今までと変わらなくてよかった。」とそう思っていました。しかし、そんなときに躁鬱病であることを飲み会の中で明かされました。私はその時知識が全く無かったので、「メンタル弱い」恥ずかしながらそう思ってしまいました。飲み会では全く異常がないので、正直構ってほしいだけなのではないかとまで思っていました。
しかし、今知識があるので分かりますが、私といたときはいわゆる躁状態であるだけでした。友人自身も家に帰ると悲しくなるから帰りたくないと何度も言っていました。今思うと知識がないということは恐ろしいことだと思いました。そのとき適切な知識があれば、さまざまな対応ができたし、寄り添うことももっとできた。
本当に私が運良かったのは、その人が自殺をせずに、躁鬱病を完治して全力て仕事に取り組んでいることです。知識は絶対につけなければならないと思った出来事でした。
生きづらいと思っている人が少しでも救われますように
阿部航平
参考資料
唐木心療内科クリニック 気分障がいの症状
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