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giftedschoolの日記

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マズローの欲求階層説から見た関わり方

 前回はマズローの欲求階層説の内容を簡単に説明させていただきました。今回はマズローの欲求階層説を利用して人とどのようにかかわっていくのかについて書かせていただきます。私たち他人ができることはこの5つの欲求の中で、2つ目の安全欲求からです。それを前提に読んでいただければと思います。

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 これをテーマにしたのは、釧路でのある出来事です。釧路は生活保護を受けている世帯が全国で2番目です。そこに住む子どもたちと関わる機会がありました。雑談をしている際に将来の夢についての話になりました。そこで衝撃の回答があったのです。お金もない人が夢を持っても、お金が原因で叶うはずがないと言われました。しかも小学校2年生です。そんなに小さい子が、この発言をすることには心が痛みました。

 同時にマズローの欲求階層説を思い出しました。この子たちは安全欲求の中の「お金」が安定していないということです。その欲求が満たされていないとその上位にある欲求が満たされることはないんだと思いました。

 

 私はそれからスタッフやビジネスパートナーと関わる際に、この欲求階層説を意識しながら接しています。以前私の友人ですごく仕事ができる人がいました。その人は常に自己実現のために動いていました。しかし、ある時他のアルバイトに変えるといって、変えました。すると、人が変わったように頑張れなくなってしまったのです。前のバイト先で、社会的欲求と承認欲求がかなり満たされていました。(調子に乗ってしまうくらい)それが結果的にはよかったのだと思いました。ここで分かったことは、天才を活かすも殺すも会社や上司次第だとわかりました。

 

 だからこそ私は採用のときから意識的に行動しています。お金という安全欲求くらいしか会社側は満たすことが出来ないので、相手の金銭の状況をある程度把握します。その上で、居場所を作ってあげることです。ここで重要な指標としては、仕事がない日でもふらっとよりたくなる場所かどうかです。近年ではそれを飲み会で代用する人が相当数いるように感じます。もちろん飲み会が居場所を作るうえでは大切になる場合もあります。しかし、これはプラスに働く場合とマイナスに働く場合とに大きく分かれるので、注意していただければと思います。飲み会のイメージよりかは、イベント的な感覚のほうが良いかと思います。

 そのうえで、結果ではなく何をしているかどういうところに意識を向けているかなどの過程を承認します。その承認を絶やさないことが大切になります。また、給料を明確に上げるなど、評価シートに記録を付けていくなど、目に見えるように成果を出すことが大切です。これを会社が大きくなっていくと、機械的に時給を挙げたり、直接の承認が少なくなってしまいます。

 最後に自己実現です。これは本人との中に存在するものですが、自分の利益ベースで話さないことが大切です。上司としてではなく、一人の人間として話をすることが大切です。

 

これが私育成に関わっていく中で意識をしていることです。承認は今や当たり前になっていることではあります。だからこそ、社会的欲求を最初にどのように作っていくかを考えることが大切です。

 

生きづらいと思っている人が少しでも救われますように

 

阿部航平

 

 

参考文献

ferret マズローの欲求階層説を図解付きで説明

 

 

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