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giftedschoolの日記

発達障害や教育に関する記事を書きます

応用行動分析学⑥

 今回は前回に引き続き応用行動分析学について書かせていただきます。今回は応用行動分析の中でも消去バーストについて書かせていただきます。言葉はあまり聞いたことがないと思います。しかし、子どもたちと関わっていく中で、最も重要な内容になりますので、理解をして行動できるところまで落とし込んでいただければと思います。

 

 消去バーストとは、「一時的に問題行動が増え、悪化すること」です。多くの場合、この消去バーストの際に対応することが困難になり、より問題行動を悪化させてしまいます。問題行動への解決には、問題行動を減らすための消去と望ましい行動を増やすための強化があります。これらを使いながら問題行動の対処をします。

 おもちゃ売り場の例を挙げます。A=おもちゃ売り場に母親と一緒に来ている。B=泣きわめいて暴れている。C=おもちゃを買ってもらえる。これがABC分析に当てはめた内容です。対応としては、消去を利用してCの対応を変えることは以前のブログで話をした通りです。つまり、A=おもちゃ売り場に母親と一緒に来ている。B=泣きわめいて暴れている。C=無視をしておもちゃを買ってあげない。となります。

 しかし、こんな簡単にいかないから子育てに悩んでいる方も多いかと思います。消去を行う際には、消去バーストが起きます。今までの泣き叫ぶ行動がさらに悪化して、人を殴ってしまったり、物を壊してしまったりしてしまいます。大切なことは、この消去バーストに反応しないことです。より問題行動が悪化しているので、収束させることが非常に難しいです。時間がかかったとしても、無視をし続けることが大切です。もし、消去バーストに対応をしてしまうと、よりひどく暴れれば要求が通ると思ってしまい、逆効果になります。人に迷惑がかかる場合は、移動して放っておくことが大切です。そもそも、一緒におもちゃ売り場に行かないことが大切になるとも思います。

 

 問題行動を縦軸に期間を横軸にとって、困った行動に対して消去を行った場合[A]と反応を続けた場合[B]のそれぞれの行動の変容を表した図。

 

 私がこの消去バーストで難しいと思うのは、注目要求の自傷行為です。注目要求なので、基本的には無視をするという対応を取ります。しかし、消去バーストによって軽く痛みつけるだけの行動が、頭を打ち付けて血を流すまでになったら正直対応せざるを得ません。そのような対応が非常に難しいです。これらの対応方法に答えは出ていません。これからも課題になってくると思います。一つ一つ分析と周りの人が幸せになるかどうかで対応をしていきたいと思います。

 

生きづらいと思っている人が少しでも救われますように

 

阿部航平

 

参考文献

 リタリコ発達ナビ 応用行動分析学

 

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