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giftedschoolの日記

発達障害や教育に関する記事を書きます

応用行動分析学⑤

 前回は応用行動分析学の中のABCフレームについて書かせていただきました。今回はその続きである強化や消去について書かせていただきます。良い行動を増やしていくことに関してのキーワードが多く散らばっていますので、知識として終わるのではなく、実践までもっていってもらえればと思います。

 

 「強化」とは、人は起こした行動に対する結果が望ましいものだと、以降もその行動を繰り返しやすくなります。この望ましい結果(ほうび)を与えてその行動を増やすことのことを言います。またそのほうびのことを「強化子」と言います。お菓子や、おもちゃ、褒め言葉など本人が喜ぶものはどのようなものでも強化子になります。

 強化の成功事例として、「行動→強化子(ご褒美)→行動の増加」になります。例えば、「B=家のお手伝いをする→C=お小遣いがもらえる→お手伝いを多くしてくれるようになる。」これが強化です。これに関しては最近褒めて伸ばすような教育が主流になってきています。なのでイメージは湧きやすいかと思います。

 

 「消去」とは、人は行動のあとにほうびとなる出来事が得られないと、その行動が減少していくことを言います。

 消去の例として、「行動→強化子なし→行動の減少」となります。「B=家のお手伝いをする→C=当たり前でしょと言われる→お手伝いを今後しなくなっていく」これが弱化です。自然とやってしまう人は多いのではないでしょうか?

 消去と似たようなものとして、「罰」は行動の後に不快な出来事があることを言います。罰には積極的罰と消極的罰の二種類があります。積極的罰は、きつく叱ったり、叩いたりすることです。消極的罰はご褒美などを取り上げることです。

 

 応用行動分析学では、「罰」の手続きは踏みません。なぜなら「罰」というのはその子の行動の本質的な改善にならないからです。怒る人の前だとやらなくなるかもしれないが、怒らない人の前だと不適切な行動を増やしてしまいます。それはその子自身の本質的な改善になっていません。それよりもどんな行動が良いのか、相手の気持ちを推し量って考える練習をしていくことが教育です。今後の何十年を考えてその子に最良の道を示してあげることが大切だと思います。

 

生きづらいと思っている人が少しでも救われますように

 

阿部航平

 

 

参考文献

リタリコ発達ナビ 応用行動分析学

 

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