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giftedschoolの日記

発達障害や教育に関する記事を書きます

応用行動分析学④

 前回は応用行動分析学の中でも問題行動の対処法について書かせていただきました。問題行動の対処の方法は、気付く→対応策を考える→試すといったものをルーティンしていかなくてはいけません。そのためかなり難易度は高いと思います。今回は応用行動分析学の中のABC分析というものについて書かせていただきます。

 

 応用行動分析学では、行動を理解をするときに必ずABCフレームで行動を見るところから始まります。ABCとはそれぞれ「A」はAntecedentといい、行動の前のきっかけのことを言います。難しい言葉で先行刺激といいます。「B」はBehaviorといい、行動のことを指します。「C」はConsequenceといい、行動の後に起こる結果のことを言います。難しい言葉で後続刺激といいます。

 では前回のブログのおもちゃ売り場の例で考えましょう。A=おもちゃ売り場にお母さんと一緒に来ている、B=おもちゃ売り場で泣いて暴れる、C=おもちゃをお母さんに買ってもらえる。この例の場合、泣いて暴れるという行動によって、おもちゃを買ってもらえました。この子は今後泣いて暴れるという行動が増加する可能性が非常に高いです。

 決して保護者や先生の対応が悪いと言っているのではなく、ABC分析の目的は後から振り返ったときに何パターンか仮説を立てて実践することが出来るということです。その想定を元に何回もチャレンジして、よりよくするためのものです。

 私は最近とても悩んでいる保護者さんや学校の先生、学童の先生方と触れ合う機会は多いです。「どうやって対応したらよいかわからない。」「ついつい怒ってしまう」これらは自分の分析方法をもっていないからだと思います。まずは全ての行動をABCフレームに当てはめ、前回の望みの4つの中でどれが当てはまるのかを考えていただき、注目要求なら無視をする(次回詳しく話します)、感覚刺激なら感覚が満たせるものを代用してあげる、要求の実現ならそもそもおもちゃ売り場に一緒に行く必要があったのか、回避・逃避ならその子に合ったレベルなのか、見やすい文字なのか、量のバランスるは適切なのかどうか。など一つの知識でこれだけの仮説がたつことが出来ます。大切なのは瞬時に正解を出すことではありません。自分の中で根拠をもって対応しているかどうかです。

 

生きづらいと思っている人が少しでも救われますように

 

阿部航平

 

 

参考文献

リタリコ発達ナビ 応用行動分析学

 

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